インレー修復 たしかな手技・臨床のかんどころ
3/6

98図2-84 失敗例アルジネート印象材が硬く,圧接したときの圧が強すぎたためアルジネート印象材の面が露出している.右下は形成歯.図2-85 スタディモデル製作のための印象左:筆者が採った印象.歯肉頬移行部が印記されている.右:研修医が採った印象.歯肉頬移行部が印記されていない.図2-86 総義歯個人トレー製作のための模型歯肉頬移行部まできれいにアルジネート印象されていると,このままでも義歯が製作できるような模型を製作できる.Advice<アルジネート印象材の練和法> 印象面は,精度のよい寒天で覆われていなければならない.そのため,アルジネート印象材はゆるめに練和し,圧を加えないように圧接する.硬めのアルジネート印象材を圧接すると寒天が押し出され,アルジネート印象材の面が露出し(図2-84),印象の精度が低下する.Advice<スタディモデルの製作のための印象> 通常,アルジネート印象材で研究用模型の印象を採る場合は,アルジネート印象材を硬めに練和し,余分な印象材を口腔内の歯肉頬移行部に挿入し,トレーにて圧接後筋形成を行う(図2-85).これらの工程が十分に行えると,図2-86で示すような,このままでも義歯が製作できるような模型が製作できる.

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です