学びなおし EBM
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116検索方法・選択論文をチェック! SRは、他の研究デザインのようにあらためて臨床研究を行っているわけではなく、過去の研究結果を統合し、解析しているものである。ゆえに採択した研究に偏りがあると、結果は大きく歪められてしまう。そのため検索は網羅的に行われなければならず、最低2つ以上のデータベースを用いるべきである。読み手としてはここを重点的にチェックする必要があり、検索方法および検索に用いたデータベースならびに検索式を確認する。 なお、検索の結果ならびに研究の組み入れについては、図3のようなフローチャートがSR本文に記載されていることが多い。フローチャートを参考にすれば、どのような文献が採用されたのかを理解することができる。 検索方法、文献の選択基準に問題がなければ、結果を読む価値があると判断してよい。p116 160*106.65特定(Identification)MEDLINEにより検索された519の臨床研究このうち734の臨床研究は除外このうち75の臨床研究は除外840の臨床研究のタイトル/アブストラクトを吟味106の臨床研究の全文を吟味31の臨床研究をSRに採用(質的統合)27の臨床研究量的統合(メタアナリシス)EMBASEにより検索された313の臨床研究CENTRALにより検索された4の臨床研究他のSRに採用されていた4の臨床研究スクリーニング(Screaning)適格性(Eligibility)組み入れられたもの(Included)選択基準に合致しない・除外基準に合致図3 フローチャートの例。2システマティック・レビューはここを読む

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