口腔外科ハンドマニュアル'15
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Chapter-PARADIGM SHIFT OF DENTAL SURGERY FOR 10YEARS LATER11特集1:超高齢社会に対応する歯科・口腔外科医療への提言─口腔の健康が健康寿命を延ばす─ことが必要である.もし術者固定式のインプラント上部構造が装着されており,口腔清掃が十分にできなければ,上部構造を固定式から可撤性のオーバーデンチャーに変更すべきである.この同意は,患者自身がこれを希望すれば問題ないが,希望しない場合には難しい問題となるため,患者本人および家族の理解と認識が不可欠となる.要介護となった場合,通院が難しく,また治療自体も困難となることが多く,上部構造の変更による再製作が難しい場合もある.できれば上部構造の変更は口腔内の印象採得が可能で,適切な顎位が採得できる健康時に行っておく必要がある.この点から,固定性の上部構造より取り扱いや清掃が容易な,患者可撤性のインプラント支持によるオーバーデンチャーを選択することが図3a,b スクリュー固定式インプラント上部構造.ab図4a~d インプラントオーバーデンチャー.acbd24

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