口腔外科ハンドマニュアル'15
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ChapterFOCUS ON ADVANCED ORAL SURGERY歯根端切除術の予後を向上させるために5図5a,b フィン,イスムスの臨床例.a:₆遠心頬側根(左)と近心頬側根切断面.メチレンブルーで染色したあと観察.近心頬側根管の根管充填材頬側と口蓋側にはフィンが見られる(矢印)(40歳・女性).b:₆近心頬側根管のイスムス.メチレンブルーで染色後にマイクロミラーで観察すると近心頬側根頬側根管と未処置の口蓋側根管との間にイスムスが見られる(矢印)(46歳・女性).嚢胞21図6 根尖病変が根尖のみでなく,歯根の歯冠側まである場合の模式図(従来は1での切断が多かったが,歯根に問題がない場合は,2でよいとされている).図7 垂直性歯根破折.歯頸部歯槽骨は残っているが,歯根中央部から根尖まで骨は開窓していた.歯根には破折線が見られる.垂直性歯根破折と診断された(34歳・女性).A5マイクロミラー,マイクロスコープを利用する.[解説] 歯科用ミラーでは,歯根の切断面が確認できなくても,マイクロミラーを利用するとよく見える(図5,8).肉眼では気がつかなかったものがマイクロスコープの強拡大により見えるようになる.Q5術中診断:肉眼でみて判断してはいけないの?口腔外科医の声◦肉眼での判断で,困ったことはない◦普通の歯科用ミラーを使っても見えないので,必要ないab183

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