ジャパニーズ エステティック デンティストリー 2015/2016
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The gingival framework for symmetric central incisorsAbstract 審美歯科治療において、上顎左右中切歯の対称性は非常に重要であり、審美的な結果に大きな影響を与える。特に歯肉のScallope形態の対称性は、歯冠形態を規制するとともに、口唇との調和においても重要な要素の一つである。修復治療における歯肉のScallope形態および歯間乳頭をマネージメントする方法、すなわちGingival Frameworkの治療オプションとしては、矯正的方法、外科的方法、そして補綴装置の歯肉縁下カントゥアの違いを利用する補綴的方法が挙げられる。  天然歯修復におけるクラウンカントゥアについては、これまでにさまざまな考えが提唱されてきたが、いまだ明確な結論が出ていないのが現状である。しかし、クラウンカントゥアが歯周組織に与える影響は非常に大きく、それが審美歯科治療の結果を大きく左右する。今回、天然歯修復において上顎中切歯の左右対称性を得るためのGingival Frameworkについて、その中でも特に補綴的方法に焦点を当て、文献と症例を交えて考察する。The gingival framework for symmetric central incisors―Clinical consideration of the subgingival contour ―Hiroyuki Kibayashi, RDT, DDS, PhDKibayashi Dental ClinicMakoto Morita, RDTKyoto Shitateya木林博之きばやし歯科医院京都府長岡京市開田1-21-21森田 誠京都歯立屋京都府長岡京市開田1-21-24Gingival framework 左右対称な中切歯のために―歯肉縁下カントゥアに対する臨床的配慮について―53THE JAPANESE JOURNAL OF ESTHETIC DENTISTRYISSUE 2015/2016

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