ITI Treatment Guide Volume8
6/6

9.3.1 スクリュー固定式メタルセラミック補綴装置を支持するインプラントの破折への対処 Biological and Hardware Complications in Implant Dentistry167 修復後のインプラント破折はもっとも深刻な合併症の一つである。この合併症の発生頻度は部分欠損でもっとも高い(1.5%)。インプラント破折の大部分は、直径3.75mmの純チタン製インプラントで起きている(Eckert、2010)。残念なことに、破折によって生じた問題の解決に関与した臨床医が報告あるいは実証していないケースが多い。 本症例報告では、中年男性患者の₆部におけるインプラント破折の対処に関して解説する。このインプラントはスクリュー固定式メタルセラミッククラウンで修復されていた(図1)。H. P. Weber、A. Grous/(訳)北條正秋図3 ₆部のCTスキャン。頬舌埋入方向およびオトガイ神経とインプラントの関係。図1 パノラマ写真。破折したラフサーフェイスを有するエクスターナルヘックスインプラント(直径3.75 mm、長さ11 mm)。図2 ₆部のCTスキャン。破折したインプラント周囲の骨欠損。9.3.1  スクリュー固定式メタルセラミック補綴装置を 支持するインプラントの破折への対処9.3 ハードウェア関連合併症

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です