オーラルリハビリテーション コンセンサス会議議事録
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95Del Fabbro / Ceresoli 傾斜インプラント周囲の骨吸収間:−0.12, 0.01))、有意な差は認められなかった(P=0.09)。1つの研究のみが傾斜インプラントの方が垂直方向のものと比べて有意に少ない骨吸収を報告していた76。このような研究を除外するために敏感度の分析も行ったが、わずかな有意性が達成されたものの(P=0.04、骨吸収の平均-0.07mm(95%信頼区間:−0.13、0.00))、結果は実質的に変わらず、分析の堅固さを確信させるものであった。最小36ヵ月の経過観察期間(9の研究) 9つの研究で、荷重して最低36ヵ月以降の垂直方向インプラントと傾斜インプラントの辺縁骨レベルの変化を評価していた20、27、31、32、37、38、43、59、72。これらの研究に関連したメタアナリシスを図3に示す。ここでも垂直方向のインプラントにおける辺縁骨レベルの変化が良好な傾向(−0.05mm, 95%信頼区間:−0.15、0.05)が認められたが、有意な差には至らなかった(P=0.30)。補綴装置の種類(16の研究) 補綴の種類によりデータを分類すると、固定性の部分的補綴装置では辺縁骨吸収で垂直方向のインプラントに有利な有意差が認められたが(P=0.03、差の平均−0.13 mm、95% 信頼区間:−0.25、−0.02)、全顎補綴装置では認められなかった(P=0.09、差の平均−0.06mm、95%信頼区間:−0.13、0.01)。CalandrielloとTomatis76の研究は、全顎と部分的な補綴装置の骨吸収のデータを分けて報告していなかったため検討されなかった。Krennmairらの研究31とKoutouzisらの研究72は、ブリッ研究または下位グループ垂直方向傾斜差の平均差の平均平均 ()標準偏差()総数平均 ()標準偏差()総数加重IV, Random, 95%信頼区間 ()年IV, Random, 95%信頼区間 ()Aparicioら(2001)200.430.45570.570.5425.0%-0.14 [-0.33, 0.05]2001Calandrielloら(2005)760.820.86350.340.76262.0%0.48 [0.07, 0.89]2005Capelliら(2007)710.910.581160.810.57745.5%0.10 [-0.07, 0.27]2007Tealdoら(2008)690.740.5610.980.5424.8%-0.24 [-0.44, -0.04]2008Agliardiら(2009)630.80.4300.90.5605.0%-0.10 [-0.29, 0.09]2009Hinzeら(2010)600.820.31710.760.49706.3%0.06 [-0.08, 0.20]2010Degidiら(2010)590.60.11890.630.241208.3%-0.03 [-0.08, 0.02]2010Agliardiら(2010)560.90.4420.80.5424.9%0.10 [-0.09, 0.29]2010Pozziら(2012)430.480.3380.610.38405.9%-0.13 [-0.28, 0.02]2012Crespiら(2012)371.030.33881.050.31857.3%-0.02 [-0.12, 0.08]2012Grandiら(2012)400.570.13940.60.16948.4%-0.03 [-0.07, 0.01]2012Weinsteinら(2012)440.60.3360.70.4365.6%-0.10 [-0.26, 0.06]2012Peñarrochaら(2012)420.520.1320.760.06308.4%-0.24 [-0.28, -0.20]2012Francettiら(2012)380.510.37980.430.25987.5%0.08 [-0.01, 0.17]2012Diら(2013)290.70.21480.80.41487.9%-0.10 [-0.17, -0.03]2013Malóら(2013)320.620.351140.890.54475.5%-0.27 [-0.44, -0.10]2013Browaeysら(2014)271.130.71321.141.14321.6%-0.01 [-0.48, 0.46]2014総計 (95% CI)1,1811,086100.0%-0.06 [-0.12, 0.01]異質性:Tau² = 0.01;Chi² = 110.31, df = 16 (P < 0.00001);I² = 85%統合効果の検定:Z = 1.72 (P = 0.09)垂直方向が良好  傾斜が良好図2  含まれた研究の12ヵ月経過観察時点での垂直方向と傾斜インプラントの辺縁骨レベル変化の差の平均のフォレストプロット。研究または下位グループ垂直方向傾斜差の平均差の平均平均 ()標準偏差()総数平均 ()標準偏差()総数加重IV, Random, 95%信頼区間 ()年IV, Random, 95%信頼区間 ()Aparicioら(2001)200.920.55131.210.68123.5%-0.29 [-0.78, 0.20]2001KoutouzisとWentröm(2007)720.40.94360.50.95334.0%-0.10 [-0.55, 0.35]2007Degidiら(2010)590.920.89891.030.871209.6%-0.11 [-0.35, 0.13]2010Crespiら(2012)371.080.43881.1150.338517.5%-0.03 [-0.15, 0.08]2012Pozziら(2012)430.50.3940.70.39419.5%-0.20 [-0.29, -0.11]2012Francettiら(2012)380.910.49680.720.486814.0%0.19 [0.03, 0.35]2012Malóら(2013)321.150.51881.060.71409.5%0.09 [-0.15, 0.33]2013Krennmairら(2013)311.170.26761.240.327619.0%-0.07 [-0.16, 0.02]2013Browaeysら(2014)271.550.73321.671.22323.4%-0.12 [-0.61, 0.37]2014総計 (95% CI)1,1811,086100.0%-0.06 [-0.12, 0.01]異質性:Tau² = 0.01;Chi² = 21.36, df = 8 (P < 0.006);I² = 63%統合効果の検定:Z = 1.04 (P = 0.30)図3  少なくとも36ヵ月経過観察を行った6つの含まれた研究での垂直方向と傾斜インプラントの辺縁骨レベル変化の差の平均のフォレストプロット–1    –0.5   0   0.5    1垂直方向が良好  傾斜が良好–1    –0.5   0   0.5    1

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