補綴・デジタルデンティストリーのための重要10キーワード ベスト200論文
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補綴・デジタルデンティストリーのための材料および分類歯冠修復に応用されるセラミック材料は、開発の歴史とともにポーセレン・ガラスセラミックス、ガラス含浸系セラミックス、高密度焼結体セラミックスに便宜的に分類される。ガラスセラミックスには、長石・リューサイトおよび二ケイ酸リチウムガラスがあり、ガラス含浸系セラミックス系には、スピネル・アルミナ・ジルコニア、そして高密度焼結体セラミックスには、ジルコン・アルミナ・ジルコニアがある。また、セラミック材料の物性は、曲げ強さと破壊靭性によって評価できる。曲げ強さは、3点曲げ試験や4点曲げ試験に代表されるように、力を加えることによって破壊・破断に要する強さを表す。破壊靭性は、その時の破壊・破断に抵抗する性質を示す。歯冠修復材料には、咬合・咀嚼時に大きな力が加わるため、曲げ強さと破壊靭性の大きなセラミック材ほど、安心して使用できる材料といえる。3歯科用セラミック系材料の種類と強度出典 1.宮﨑隆,片岡有.今選びたい セラミック材料71種.QDT 2014;39(10):3.2. 日本デジタル歯科学会(監修).末瀬一彦,宮﨑隆(編).「補綴臨床」別冊 最新CAD/CAM歯冠修復治療.東京:医歯薬出版,2014.Pre-crack試料破壊靭性試験模式図(出典1より引用)。曲げ試験模式図。3点曲げ法4点曲げ法荷重荷重116

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