咬合治療 失敗回避のためのポイント38
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15咬合治療を考える●臼歯部への不適切な補綴治療が繰り返された結果,下顎が低位咬合となり左側後方に偏位した,咬合支持が不十分な症例(咬合治療編4参照).●顎機能診断を行い,プロビジョナル・レストレーションを用いて下顎頭への負荷の軽減を図り,経過観察後,最終補綴に移行した(咬合治療編4参照).●顎機能障害(術前)●顎機能障害(術後)●咬頭の三角隆線は上顎では近心斜面のコンタクト,下顎では遠心斜面のコンタクトが,下顎を後方に下がることを防いでいる.(咬合治療編6参照).●ワックスアップでみる咬頭の三角隆線●歯科的処置が施されていない天然歯でも,顎関節に近い臼歯部に咬合干渉があれば,異常な咬合力が1点に集中して歯根破折を引き起こすことがある.図は近遠心方向に破折した下顎第一大臼歯(咬合治療編7参照).●天然歯の歯根破折

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