咬合治療 失敗回避のためのポイント38
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145犬歯が著しく咬耗している場合に考慮すべきこと~アンテリア・ガイダンスが失われているときの対処法~第3部 咬合治療編根をもっています.また切歯と臼歯を結ぶ歯冠の特徴を備えています.この犬歯の機能的役割は咬合様式を語るうえでも非常に重要で,理想咬合とされるミューチュアリー・プロテクテッド・オクルージョンの構成要素(臼歯の咬合支持が前歯を保護し,前歯は臼歯離開させることで側方運動時の干渉から臼歯を守る)のKey Teethと考えられていま50°100°70°A.O.PI.C.MI.C.M図3︲5︲2a 犬歯の形態学的特徴.図3︲5︲2b 犬歯舌面の機能運動路.SPR図3︲5︲2c 犬歯舌面のガイディングトライアングル.図3︲5︲2d 犬歯には側方運動の誘導のほか,前方運動の初期にも下顎を誘導する機能がある.図3︲5︲2e, f 犬歯の前方運動時の動きをワクシングで表した(榊原デンタルラボ:榊原功二氏のご厚意による).ef●犬歯の機能的役割

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