酸蝕から歯を守ろう!
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3むし歯と酸蝕歯、その違いは?むし歯菌の出す酸によって歯が溶ける病気です。プラーク(細菌のかたまり)が溜まった場所から限局的におきます。エナメル質の表面象牙質に及んでいるむし歯エナメル質の表面象牙質に及んでいる酸性の飲食物に繰り返し触れることで起きます。酸に触れた歯面すべてで生じるため、広範囲に被害が及びます。酸蝕歯酸蝕になった歯の特徴は?●歯がシミやすくなる。●歯全体が丸みを帯びる。●エナメル質が濁って見えたり、内部の象牙質が透けて見える。●歯ぐきとの境目に、エナメル質が残存している。●前歯の表面が平滑ですべすべしており、ツヤがある。●前歯の先端部分が透けていて、ヒビが入ったり欠けてザラつく。●奥歯のすり減りが酸蝕で加速して深い溝やへこみがある。酸蝕歯の歯はこんなふう!歯が透き通る28歳男性。コーラのチビチビ飲みで象牙質が透けて見える。丸みを帯びる28歳女性。コーラを毎日飲み、逆流性食道炎もあって歯が溶けている。エナメル質が溶けて歯が透明に!まわりの歯が溶け銀歯が浮き出る47歳女性。ダイエットのために黒酢を朝晩飲んでいた。深い溝やへこみ(崩れ)30歳女性。干し梅の駄菓子を毎日1袋食べていた。先が欠ける54歳男性。毎朝グレープフルーツを前歯でかじるようにして食べていた。ヒビが入った欠けた歯ぐきの境目にエナメル質が残存36歳男性。逆流性食道炎のため胃酸で歯が溶けている。参考文献:Lussi A, Ganss C. (Editors). Erosive tooth wear. S. Karger AG, Basel (Switzerland) 2014

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