薬剤・ビスフォスフォネート関連顎骨壊死
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65非ビスフォスフォネート図6 非ビスフォスフォネート薬の剤形.一般名製品名製品抗RANKL抗体デノスマブランマークⓇ(第一三共)適応症:多発性骨髄腫,固形がんの骨転移による骨病変4週間に1回120mg,皮下投与プラリアⓇ(第一三共)適応症:骨粗鬆症6か月に1回60mg,皮下投与チロシンキナーゼ阻害薬スニチニブスーテントⓇ(ファイザー)12.5mgカプセルソラフェニブネクサバールⓇ(バイエル薬品)200mg錠抗VEGFヒトモノクローナル抗体ベバシズマブアバスチンⓇ(中外製薬)点滴静注用100mg/4mLmTOR阻害薬シロリムスラパリムスⓇ(ノーベルファーマ)1mg錠②非ビスフォスフォネート(図6,表6)非ビスフォスフォネート薬には,デノスマブ(図7),チロシンキナーゼ阻害薬,抗VEGFヒトモノクローナル抗体,mTOR阻害薬がある.がんの骨転移患者に投与されるランマークⓇと骨粗鬆症治療薬のプラリアⓇは同じ抗RANKL抗体のデノスマブの皮下注射薬で,プラリアⓇは6か月に1回の投与である.薬剤投与期間に関しては,ビスフォスフォネートあるいはデノスマブの投与期間が長いほど顎骨壊死のリスクが高くなる.CHAPTER 4 MRONJの診断と治療指針

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