The Basic Planes for Tooth Preparetion 支台歯形成の面基準
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28 歯種1234567上顎30°30°20°10°(頬側根)10°15°(舌側根)10°(舌側根)下顎20°20°15°10°-10°-15°(近心根)-20°(近心根)表2-3 第1面(長軸方向)第1面:形成の基本;力学的配慮1図2-9 下顎5番以降が内側傾斜するのは内側翼突筋に引っ張られるため30。30°20°1/130°20°2/220°15°3/310°(頬側根)10°4/410°-10°5/515°(舌側根)-15°(近心根)6/6-20°(近心根)10°(舌側根)7/7図2-10 下顎第一小臼歯までは上下の歯はすべて外側に傾斜している。下顎第二小臼歯以降は内側に傾斜する。イラスト(1)第1面:長軸方向と平行 第1面は歯の長軸方向と平行に形成された面となる(図2-12、13)。歯の長軸方向とは、垂直線(正中線)に対する頬舌的傾斜のことである。上顎歯のほとんどの根は外側に傾斜し、下顎は4番までは外側、5番以降は内側に傾斜している(図2-9、10)28、29。 われわれはDempsterら28(1963)、Krausら29(1969)の垂直線に対する歯の頬舌的傾斜度のデータを基に、歯の長軸方向、すなわち、軸面第1面の臨床的角度を求めた。5°単位での四捨五入においてDempsterとKrausでやや差が出るものの、臨床的な数値を選択した。この数値を形成軸面の第1面の方向とする(表2-3)。 特に覚えておきたい数値としては、 上顎中切歯、側切歯:30°、上顎小臼歯:10°、上顎第一大臼歯:15°、下顎中切歯、側切歯:20°、下顎第一小臼歯:10°、下顎第二小臼歯:−10°、下顎第一大臼歯:−15°である。上下第一大臼歯はどちらも15°で向かい合い、上下第二小臼歯はどちらも10°で向かい合う。これにより臼歯部の咬合の主体は、咬合力に対してもっとも抵抗性を有する第二小臼歯、第一大臼歯と考えられる(外側傾斜は+、内側傾斜は-で表す)。上顎下顎

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