The Basic Planes for Tooth Preparetion 支台歯形成の面基準
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41支台歯形成の基準を学ぶPart1(5)辺縁隆線部は十分に深く 相似形を意識して咬頭から頬側溝、舌側溝への傾斜、咬頭から辺縁隆線への傾斜をつけるようにする。 特に咬頭頂から辺縁隆線への傾斜をつけ、隣在歯よりも十分低くすることでクラウンの辺縁隆線の丸みのある自然形態を回復することができ、クラウンに食片の遁路、すなわちスピルウェイが付与できる。これによりフードインパクションを防ぐことができる(図2-35a~c)。図2-35b クラウンは舌側、頬側のエンブレジャーが隣在歯と調和しており、咬合面エンブレジャーも調和がとれ丸みをおびて開いているためスピルウェイがあり、破砕された食片は隣接面に押し込まれないため、フードインパクションを起こさない。図2-35a 辺縁隆線部は、修復物が入るのに十分な低さに形成され、そこから咬頭頂へは斜面形態となっている。咬頭頂は対合歯の窩に向かっている。頬側溝、舌側溝は十分に深く形成され、自然な形態がたやすく回復できる。図2-35c aとbの重ね合わせ画像。辺縁隆線部が十分に深く形成。丸みのある辺縁隆線形態が回復されスピルウェイ(オレンジ矢印)ができている。また、頬側溝部も十分に深く形成されているため、深く自然な頬側溝が回復されている。abc

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