The Basic Planes for Tooth Preparetion 支台歯形成の面基準
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57支台歯形成の基準を学ぶPart1図2-54a~c 従来の支台歯形成の面基準が守られ、面は滑らかで、マージン部の遊離エナメル質は除去されている。面角は円盤形のシリコンポイントなどで丸くし、ミリングバーのラウンドエンド形態に対応している。装着1年後。仮着材はまったく溶解していない。力学的なバランスが良好であると判断し、再度仮着処置を行う(技工物製作:和田川幸一氏、崎田竜仁氏 鹿児島ミリングセンター)。図2-55a ジルコニアコーピングにポーセレンサポーティングエリアを設けたデザインをすることで破折にも対応でき、また歯質の削除量も減少できる。図2-55b 最近では約1mm径のリテンショングルーブがあっても、このようにジルコニアコーピングで対応ができるようになった(オレンジ矢印)。また、ジルコニア自体の色調もデンティン色のものがあり、ジルコニア単体のクラウンも臼歯部で臨床に使用され、削除量もゴールドクラウン並みになってきた(資料提供および技工物製作:崎田竜仁氏)。図2-55c サポーティングエリアを設けなかったためにセラミックの破折を起こしている(資料提供および技工物製作:崎田竜仁氏)。図2-56a~d 切縁部や面角部のラウンドエンド部は、ミリングバーの径の影響を受けるが、材料の進歩とともに径が細くなり、この部の形成量を減少することができるようになってきた。 また焼成前のジルコニアは、焼成すると30%程度収縮するため(b、c)、ミリングバーの径と同じサイズのラウンドエンド形成は必要ないことがわかる。直径1mmのラウンドエンド形成をした模型から起こした焼成前のジルコニアに、1mmの内面用ミリングバーを合わせると空隙ができる(a、b)。ミリングバーの径が1mmならラウンドエンド部は0.8mm、0.8mmの径なら0.6mm程度で済むため、半径0.3~0.4mmのラウンドエンド形成で対応ができる(d)。 CAD/CAMレジン冠、CAD/CAMセラミック冠はこういった収縮がないため、使用ミリングバーの半径のラウンドエンド部は必要となる(資料提供:崎田竜仁氏)。cabacbcdab

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