TMD・咬合のための重要12キーワード　ベスト240論文

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講演や雑誌でよく見る、TMD・咬合の分類および文献咬耗（Attrition）：咬合によるエナメル質および象牙質のすり減り（生理的咬耗：日常の咀嚼によるもの、病的咬耗：歯ぎしりや不正咬合）上下顎歯の咬合接触により生じるエナメル質や象牙質の摩耗。咀嚼機能による歯面の咬耗は、加齢変化として生理的にもみられるが、進行速度が速く、象牙質の広範な露出や歯冠長の短縮および咬合高径の低下を招くような高度なものを咬耗症という。個人識別や年齢推定、ブラキシズムや顎関節症などの診断の手がかりとなる。摩耗（Abrasion）：歯と歯の接触以外の因子により物理的にすり減る現象摩耗等の異常な機械的作用により生じた表在性の歯質摩滅。不適当なブラッシングによる歯頸部根面のくさび状あるいは溝状の摩耗症、職業的あるいは習慣的原因による切縁、咬合面の摩耗症、およびクラスプによるエナメル質の摩耗などがある。酸蝕（Erosion）：科学的な原因により歯が溶解すること摂食障害による嘔吐や胃食道逆流症（GERD)など医科疾患と関連する場合や、pHが低い飲食物（コーラ、ワイン、スポーツドリンク、オレンジジュースなど）による酸蝕がみられる。酸蝕の場合、上下顎の歯面が咬み合わないことや、周囲歯質の溶解によりインレーなどの修復物が島状に取り残されることがある。咬耗、摩耗、酸蝕の相互作用歯面が酸蝕されると摩耗に影響を与える可能性があるが、研究が不十分であることを示唆している。出典　Barbour ME, Rees GD. The role of erosion, abrasion and attrition in tooth wear. J Clin Dent 2006;17(4):88-93.Bartlett DW, Shah P. A critical review of non-carious cervical (wear) lesions and the role of abfraction, erosion, and abrasion. J Dent Res 2006;85(4):306-312.2３種のtooth surface loss（咬耗、摩耗、酸蝕）解説者コメント：歯面から、咬耗、摩耗、酸蝕を区別することは困難であり、また単に咬耗だけからブラキシズムを評価することも難しい。一方、くさび状欠損に対して、アブフラクションによるものとする考えがあるが、これについても力以外の要因が複雑に関係している。出典　日本補綴歯科学会（編）．歯科補綴学専門用語集第4版．東京：日本補綴歯科学会，2015出典 Addy M, Shellis RP. Interaction between attrition,abrasion and erosion in tooth wear. Monogr Oral Sci. 2006;20:17-31.133咬 耗◦エナメル質の年間咬耗量大臼歯：29μm／年　　小臼歯：15μm／年➡ 30年で１ｍｍほど咬耗する可能性出典　Lambrechts P, Braem M, Vuylsteke-Wauters M, Vanherle G. Quantita-tive in vivo wear of human enamel. J Dent Res 1989;68(12):1752-1754.◦咬耗の好発部位小臼歯・大臼歯の咬合面、下顎前歯部切端60～80歳の54％に下顎前歯部咬耗出典　Johansson A. A cross-cultural study of occlusal tooth wear. Swed Dent J Suppl 1992;86:1-59.咬 耗 耗◦オーストラリア先住民に見られる歯の摩耗（粗食）臼歯部で1年間で30～40μm出典　Lambrechts P, Braem M, Vuylsteke-Wauters M, Vanherle G. Quantita-tive in vivo wear of human enamel.J Dent Res 1989;68(12):1752-1754.Willems G, Lambrechts P, Lesaffre E, Braem M, Vanherle G. Three-year follow-up of five posterior composites: SEM study of differential wear. J Dent 1993;21(2):79-86.摩 耗酸 蝕◦酸蝕の発生　26～30歳：35％　46～50歳：40％◦脱灰の開始　エナメル質：pH5.5　　　　　　　象牙質：pH6.4～6.7出典　Lussi A. Validity of diagnostic and treatment decisions of fissure car-ies. Caries Res 1991;25(4):296-303.酸 蝕Dental attrition

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