PRD YEAR BOOK 2016
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【   発】世界が認めた「あの」テクニックの臨床応用症例1PAOOを用いることで拡大を伴う非抜歯矯正で対応できた症例bac症例1a 以前から矯正治療を希望していたが、顎矯正治療の適応との診断を受け、断念していた。今回、コルチコトミーを併用した矯正治療方法を提示したところ、同意が得られた。d症例1d 縫合終了時の写真。単純縫合にて歯間部を縫合する。抜糸は約2週間後に行うことから、縫合糸にはプラークの付着しにくいナイロンやプロリン、Gore-Tex縫合糸などが適している。症例1c コルチコトミーを行った骨上に、骨移植を行った。骨移植材は、凍結乾燥他家骨(FDBA)とDBBA(Deproteinized bovine bone allograft;商品名 Bio-Oss)を1:1の割合で混合したものを用いた。症例1b 全層弁で歯肉を剥離した後、歯根間および歯根周囲にコルチコトミーを行った。切開線は歯肉溝内に設定し、全層弁にて頬側、舌側歯肉ともに剥離した。上顎正中部の歯間乳頭のみ水平切開にて保存している。根間部の歯槽骨に対して海綿骨に達するまで、ラウンドタイプのカーバイド・バーを用いてデコルティケーションを行う。デコルティケーションは、歯槽骨頂から3mmを上限とする。100

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