顔面成長発育の基礎
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125第6章 神経頭蓋前頭蓋窩の底部は、その下にある眼窩の上壁部でもあることに注意されたい(図6-13)。頭蓋内側は吸収性を示し、ごく薄い骨壁よりなる眼窩側は添加性を示している。成長発育にともない、順次下外方へ向かって転位していく、このような変化の結果、頭蓋窩の底部は拡大するが、眼窩は縮小するのであろうか。答えは「否」であり、その理由は2つある。第一に、眼窩はV理論によって前方に転位することによって、縮小することなく拡大する(図6-13)。第二に、眼窩にある複数の部位も、種々の眼窩の縫合における骨添加と同時に外側へと転位し、互いに離れていく(上顎骨に関する章を参照のこと)。図6-12図6-13図6-11

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