改訂新版 開業医だから発見できる口腔がん
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35「何か変?」に気づこう!口腔がんのサイン舌舌に現れる病変5右側舌縁部にみられたごく早期の舌がんです。診断は非常に困難で、約3mm程度の大きさで見つかった稀な症例です。肉眼所見などでがんと診断するのは困難です。診断には細胞診が有効と思われる症例です。・白色これがサイン右側舌縁部にみられた早期の舌がんです。白色のやや隆起した病変であり、白板症という前がん病変との診断は困難ですが、触診で厚みを感じることでがんを強く疑い、患者さんに説明し全摘生検を行った症例です。・白色・隆起・しこりこれがサイン左側舌縁部にみられた早期の舌がんです。やや白色がかった境界不明瞭なレース状の病変と、いくらか粘膜が断裂したようにも見える部分があります。やはり触ると厚みを感じることでがんを強く疑い、患者さんに説明し、全摘生検を行って診断した症例です。・白色・レース状・しこりこれがサイン

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