オーラル・インプラント・リハビリテーション・シリーズ Vol.3
2/8

図1.1.2 歯を失うことで垂直顎間距離は短くなり、口角は下がり、豊齢線ができ、頬筋の不活性化は食物を咽頭に持ち込むことが困難となっていく。表情筋は下がり、首が前傾し、広頸筋にシワが生じ、舌の動作が鈍くなることから喉仏が凹み、老人性顔貌へと変化する。表情筋の変化は身体全体の虚弱につながる2)。一般的に垂直顎間距離が短くなり歯を喪失していることから、マリオネットラインが口角部に現れ、老人性顔貌が図に比べ、より強く認識される人も多い。John E.Griffin,King Kim(編). Cosmetic Surgery for the Oral and Maxillofacial Surgeon. Chicago:Quintessence, 2010;109.より引用・改変。参考文献1. 高齢社会総合研究機構.2015年3月13日 世界会議2015-健康寿命遠心のための歯科医療・口腔保健虚弱・サルコペニア予防における医科歯科連携の重要性.高齢者の食力を維持・向上するために.2. Neil S. Norton(著),前田健康(監訳).ネッター頭頸部・口腔顎顔面の臨床解剖学アトラス 原著第2版.東京:医歯薬出版,2012;234.3. John E.Griffin,King Kim(編). Cosmetic Surgery for the Oral and Maxillofacial Surgeon. Chicago:Quintessence, 2010;109.15Oral Implant Rehabilitation Series1.1 柏市における大規模健康調査(縦断追跡コホート研究)から見たオーラル・フレイルの現状

元のページ 

page 2

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です