エビデンスに基づいた ペリオドンタルプラスティックサージェリー
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46ペリオドンタルプラスティックサージェリーの基本テクニック3章図3-1-6a、b インプラント周囲へのクローズドテクニックのポイント(参考文献19より引用)。①部分層弁を形成する際、パーフォレーションを起こさないよう注意する。②メスの先端ばかり意識していると、歯肉辺縁を切断してしまうので要注意。③確実にMGJを超える部分まで切開を加えることが、減張のポイント。④クローズドテクニックの難しさのひとつは、小さな入り口から結合組織を挿入し、所定の位置に正しく設置することである。必要なら縫合糸をかけて誘導する(ポジショニングスーチャー)。⑤クローズドテクニックを用いる場合、移植片を挿入するとカバーフラップ内の内圧は高まる。移植片の大きさとフラップの減張のバランスはつねに考慮する。⑥歯間乳頭部分の取り扱いは、減張法・移植片の設置部位・カバーフラップの移動量などに大きく影響する。特に複数歯の場合は、移植片の大きさとそれにともなうカバーフラップの移動量により術式を変える必要がある。MGJbMGJa各種クローズドテクニック図3-1-5-a、b 手術エリアが広く、広範囲な結合組織移植の受容側は結合組織を受け入れるために複数歯にわたるエンベロープフラップを大きく展開する。それにより、フラップ移動の自由度は上がるが、垂直減張切開をともなわないため治癒は早い。badc図3-1-5-c~f リッジオグメンテーションもトンネル状に部分層弁を形成して、極力切開を少なくし、結合組織を潜り込ませる。eは遊離移植片を、fは有茎弁を用いている。歯間乳頭下への移植や、インプラント治療における二次手術などに有効である。fe①④②⑤⑥③

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