新版 みるみる理解できる 図解 スタッフ向けインプラント入門
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44Part1インプラント治療のアシスタントワークからメインテナンスまで術中の注意点14◎術中の注意点における意義 手術が安全に行われるためには、術中の患者さんの管理と、円滑な手術の進行が挙げられます。術中、ドレーピング使用により目視できない患者さんの変化を、自動測定の生体情報モニタ装着によって把握、管理します。術者と直接介助者および間接介助者の役割分担を確認して十分なコミュニケーションをとり、使用器材や、入室前の患者さんの情報を共有することで、誤操作を回避し円滑な進行を図ります。山口千緒里/ブローネマルク・オッセオインテグレイション・センター 歯科衛生士術中はドレーピングによって患者さんの状態を目視できないため、自動測定の生体情報モニタを装着して把握、管理する。鎮静麻酔を行わない場合、ドレーピング下の患者さんは耳からの情報に敏感になるため、不用意な雑談、器具の落下、患者さんを不安にさせる発言は控えなければならない。 ■術中の患者さんへの注意点■血圧、脈拍数、心拍数、動脈血酸素飽和度、RPP(RatePressure Product)を測定し患者さんの変化を随時確認する。局所麻酔の前後など異常がないかを必ず確認し、モニタは術者が見やすい位置に設置する(患者の許可を得て写真撮影)。患者さんがマニュキアをしている場合、パルスオキシメーターの測定値に誤差が生じるおそれがある。事前にマニュキア使用を控えていただくよう伝えておく。

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