アナトミーからのインプラント外科手順チェックリスト
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27外科2.2 ソケットグラフトとリッジプリザベーション29移植材料への血液供給移植材料の顆粒間で抜歯窩内部の血流を良好にする必要があり、移植材料を緊密に詰めすぎない。骨移植材料は頬側骨壁の崩壊を防ぎ、抜歯窩内部への骨再生のための基質または足場としてのみ働く。このため、移植材料が抜歯窩内で血液で湿潤する状態とする30メンブレンの準備と設置吸収性コラーゲンメンブレンまたはプラグを適切なサイズにカットし、移植材料の上部に留置する31縫合コラーゲンの上から十文字縫合を行う。抜歯後の初期閉鎖は不可能で、メンブレンの使用や過剰な縫合は必ずしも必要としない。目的は抜歯窩の閉鎖ではなく、メンブレンを適切な位置に保持することである。Gore-Tex縫合糸(W. L. Gore)またはVicryl縫合糸(Ethicon)が推奨される32術後の注意事項の説明 衛生、摂食、投薬について指導する(62ページ「ソケットグラフト後の指導」参照)33暫間補綴装置の装着暫間補綴装置を装着する場合は、オベイトポンティック形態が好ましいが、治癒期間中に移植部位に過度な圧がかからないように注意する34術後管理術後の経過観察と抜糸のため、2週間後に再診予約をとる骨補填材料の種類によって抜歯窩の骨治癒はさまざまであり、抜歯からインプラント埋入までの期間も異なる。De Risi V, et al. Clin Oral Implants Res 2015;26(1):50-68.最新のシステマティックレビューでは、ソケットプリザベーションの十分な有効性は証明されていない。MacBeth N, et al. Clin Oral Implants Res 2016[Epub ahead of print].

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