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講演や雑誌でよく見る、あの分類および文献13Urbanのソーセージテクニック出典 Urban IA. Vertical and Horizontal Ridge Augmentation. London : Quintessence Publishing, 2017:117-146.   小田師巳.Urbanらのソーセージテクニック.In :岩田健男,山﨑長郎,和泉雄一[主席編集].PRD YEAR BOOK 2017.東京:クインテッセンス出版,2017:160-170.Bone regeneration Urbanは、水平性骨欠損を有する患者に対し、効率的に歯槽堤辺縁部の骨を造成させる方法を報告している。本方法は、自家骨と無機ウシ由来骨ミネラル(以下ABBM)を混ぜ合わせた移植材料を、吸収性メンブレンとチタンピンで固定する術式である。このテクニックの特徴は、メンブレンの固定方法と骨填入方法にある。根尖側よりメンブレンを固定し、移植材料を填入後、最後に歯槽頂部または舌側にピンで固定する方法(根尖側パウチテクニック)では、骨が根尖側寄りに造成され、インプラント埋入時にさらに歯槽堤を造成させるためにカントゥアーオーギュメンテーションを行わなければならない症例があるとし、後述するような方法で水平的に骨造成を行っている。術式名の由来のとおりソーセージのようにメンブレンの内部に補填材料をはち切れんばかりに詰め込みチタンピンで留めることが、本術式を成功に導くポイントとされる。下顎臼歯部の水平的骨吸収に対するソーセージテクニックを以下に示す。本術式で推奨されているピン。一般的なものより太く、斜めからも強固に固定可能である(写真は小田師巳氏のご厚意による)。小田師巳.Urbanらのソーセージテクニック.In:岩田健男,山﨑長郎,和泉雄一[主席編集].PRD YEAR BOOK 2017. 東京:クインテッセンス出版, 2017:161. より引用メンブレンを固定する順番:歯槽頂および舌側から固定し、移植材料填入後に5の部分に1~2個のピンで固定する。Urban IA. Vertical and Horizontal Ridge Augmentation. London:Quintessence Publishing, 2017;127. より引用改変1223455146

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