3Dイラストで見るぺリオドンタルプラスティックサージェリー 天然歯編
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20外科基本手技1.結紮の種類 結紮は縫合において非常に重要であり、必要最小限の操作で、緩まない、解けない、抜糸まで安定しているという効果をもたらさければならない。またその目的は縫合糸の両端をしっかりと、しかも組織を傷つけることなく結ぶことである。縫合方法や縫合糸の種類と縫合する場所によりいくつかのバリエーションを扱える必要がある。 一般的には、マルチフィラメントの縫合糸は摩擦係数が高いために解けにくく、逆にモノフィラメントの縫合糸は摩擦係数が低く、しっかり結紮しなければならない。歯周外科では、一般に角結び(Square knot)、引き結びまたは縦結び(Granny knot)、ならびに外科結び(Surgeon’s knot)の3種類の結紮法を用いることが多い。(図1-3-1a~3b)0201角結び(Square knot)持針器のアゴにひとつ結びを2回かけるが、反対方向で行う。0102図1-3-1a図1-3-1b1章3Suture and Ligation縫合・結紮結紮の種類持針器のアゴにひとつ結びを2回かけるが、反対方向で行う。ひとつ結びを2回繰り返す結紮。第一結紮と第二結紮を反対方向に行う結紮法で、ほどけにくく、コンパクトで、頻繁に用いられる結紮法。

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