3Dイラストで見るぺリオドンタルプラスティックサージェリー 天然歯編
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211章3 縫合・結紮3外科結び(Surgeon’s knot)020201引き結び/縦結び(Granny knot)01持針器のアゴにひとつ結びを2回、同じ方向から糸をかける。0102持針器のアゴに、第一結紮時二重に糸を絡ませる。01図1-3-2a図1-3-2b図1-3-3b図1-3-3a成功のためのキーポイント1.結紮は、必要最小限の操作で最大の効果を得るように心がける2.縫合糸の材質や形状(モノフィラメント、マルチフィラメント)により最適な結紮法が異なる3.一般的に摩擦係数の高い縫合糸には角結びや引き結び、低い縫合糸には外科結びを用いる角結び同様、ひとつ結びを2回繰り返す結紮。第一結紮と第二結紮を同じ方向に行うもので、ほどけやすいという欠点があるが、第二結紮後にさらに締め付けることができるため、糸を引く方向に制限のある口腔内の狭いエリアで結紮する場合、非常に有用である。ただし、緩みを防ぐためにひとつ結びをもうひとつ加える必要がある。2つ目の結紮を行ったこの状態から、さらに締めることができる。締め付けをコントロールできることから、歯科の結紮では多用される。ただし、マルチフィラメント糸は、締めている途中で結び目が固まってしまい、それ以上締められなくなることがある。第一結紮時に糸を2重に絡ませ、角結びと同じく、第一結紮と第二結紮が反対方向になるよう結紮する方法。第一結紮の際、糸を2回絡ませることで、摩擦抵抗が大きくほどけにくいため、強い緊張のかかる組織の縫合に用いる。第二結紮の際に第一結紮が緩みにくいという利点がある。

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