3Dイラストで見るぺリオドンタルプラスティックサージェリー 天然歯編
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94ペリオドンタルプラスティックサージェリーの臨床テクニック3章10図3-3-1j歯間部には垂直懸垂マットレス縫合を行い、縦切開部も単純縫合にて緊密に縫合する。 カバーフラップの固定位置カバーフラップが移植片の1mm歯冠側に位置付けされることを基本にしている。09図3-3-1iカバーフラップで移植片をしっかり覆うことができるか試適した後に、縫合を行う。必要により、カバーフラップの減張や調整を行う。縫合後の状態。最終歯頸ライン、歯冠形態を考慮して、あえてカバーフラップは歯冠側移動せず、ほぼ元の位置に垂直懸垂マットレス、単純縫合を用いて創を閉鎖。03Evidence 1.Wennström JL. Mucogingival considerations in orthodontic treatment. Semin Orthod 1996;2(1):46-54. 2.Nozawa T, Enomoto H, Tsurumaki S, Ito K. Biologic height-width ratio of the buccal supra-implant mucosa. Eur J Esthet Dent 2006;1(3):208-214. 3.一般社団法人日本インプラント臨床研究会(編).インプラントのための重要12キーワード・ベスト240論文 世界のインパクトファクターを決めるトムソン・ロイター社が選出.東京:クインテッセンス出版,2014:149.骨縁上軟組織の生物学的比率 健康な歯周組織では、唇側・頬側中央における骨縁上軟組織の高さと幅の生物学的比率はほぼ一定で、約1.5:1とされている1)。すなわち、根面被覆、乳頭再建等、軟組織の高さを確保し、維持するにはその基底部の幅を確保する術式を取る必要があることがわかる。また、インプラント周囲組織ではその値は逆であり2)、インプラント周囲の軟組織の高さを維持するためには、天然歯よりもさらに厚い軟組織を確保する必要がある。(図は参考文献3より引用・改変)参考文献 1.Otto Zuhr, Marc Hürzeler(著).申 基喆(監訳).拡大写真で見る ペリオとインプラントのための審美形成外科.東京:クインテッセンス出版,2014.

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