ジャパニーズ エステティックデンティストリー2018
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Clinical application of the Plane Systemデジタル咬合器と合わせた3Dフェイシャルスキャナーの開発が望まれてきたところである3。 Plane system(ZirkonZahn、トーシンデンタル)とは、立位でのPlane Finderを用いた自然頭位におけるフェイスボウ・トランスファーと本格的バーチャル咬合器システムであるPS1、そしてFace Hunterによる顔貌の3Dスキャンを総称している。これらにより機能的、審美的な分析と診断、さらに修復・補綴物の設計、CAD/CAMによる製作が可能になる画期的なシステムである4。そこでこのシステムを使用した一症例を紹介したい。Introduction Facially Generated Treatment Planning(顔貌から抽出する治療計画)という言葉が歯科治療に登場して久しい。前歯を含む修復・補綴治療の治療計画立案においては、審美のガイドラインが確立され、歯や歯列の診査の前に、顔貌や口唇と歯の関係の審美分析を行うことは必須となっている1。また、デジタル時代を迎え、CAD/CAMによる補綴物製作はもはや常識となった現在、デジタルデンティストリーは診査・診断の補助や治療方針決定のためのツールへと進化しつつある。そんな中、多くの審美分析用ソフトウェアが登場している2。ただし、二次元的分析では矢状面的要素を含む機能分析への拡張は難しく、デジタルフェイスボウ、THE JAPANESE JOURNAL OF ESTHETIC DENTISTRYISSUE 201835

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