歯科衛生士のためのぺリオ・インプラント重要12キーワード ベスト240論文
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1Probing2引用数位van der Velden U.(J Clin Periodontol 1979;6(2):106-114.)Probing force and the relationship of the probe tip to the periodontal tissues.プロービング圧と歯周組織に対する歯周プローブ先端の位置の関連性[セッティング]大学病院[対象者]歯周炎罹患患者[サンプルサイズ]抜歯群(13名、21歯:すべて臼歯)、外科群(7名、33歯:歯周外科予定歯で歯間隣接面に歯肉縁上の修復物が存在する歯)[エンドポイント(アウトカム)]抜歯群と外科群における種々のプロービング圧でのポケットデプス(mm)の変化[介入方法] プラークコントロール指導および歯肉縁上プラークの除去を行った後に、歯周ポケット出血指数(PPBI)によって歯肉の状態を評価した。その後、浸潤麻酔もしくは伝達麻酔を行い、pres-sure probe(van der Velden & de Vries 1978)を用いて0.50N、0.75N、1.00N、1.25Nのプロービング圧でポケットデプス(PD)を測定した。[主な結果と結論]  PPBIは抜歯群で0.43、外科群で0.36であった。また、本研究より以下の点が示された。❶臨床的PD測定において直径0.63mmのプローブでの最適なプロービング圧は0.75Nであった。❷プロービング圧0.75Nは患者が許容できる強さであった。❸0.75Nのプロービング圧は、浅いもしくは深いポケットいずれの場合においてもプローブ先端が結合組織線維の最歯冠側に位置していた。❹PD測定のプラトー値は、プロービング圧1.25Nの場合であった。❺結合組織の幅の平均値は約1.9mmであった。プロービング圧が増すと、PDの値も大きく記録される。また、一定のプロービング圧におけるプローブ先端の位置は、歯周組織の状態やプロービング圧に影響を受けることを知っておく必要がある。臨床での有効性・活用法プローブ先端の位置はプロービング圧や歯周組織の状態に左右される。健康な歯周組織炎症のある歯周組織エビデンスレベルSR・MARCTnRCT分析疫学的研究記述研究私的な意見21

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