YEARBOOK2018気鋭歯科医師が歯を残す・守る
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1 さまざまなオプションを駆使して1本の歯の保存に努めた症例私の診療・臨床背景 当院のある埼玉県川口市は荒川を隔てて東京都と接しており,都心へのアクセスの良さからベッドタウンとして発展している.とくに当院の周囲は高層マンションが林立しており,住民もファミリー層が多い. 当院の患者は50%弱が半径1km圏内から来院している.残りの50%強がそれ以上離れた場所からであるが,その多くは半径15km圏内(川口市のほぼ全域ならびに隣接市区を含む)からである.一般的に歯科医院の一次診療圏は250〜500mといわれているので,当院はかなり広範囲から患者が来院しているといえる.なお,年齢別では男女とも5~14歳ならびに30~49歳の占める割合が多い. 半径1km圏内からの来院理由で一番多いのは「近所だから」である.一方距離がそれ以上になると,70%以上が「紹介された」,「インターネットを見て」であり,明確な目的(その多くは歯内療法に関すること)をもって来院されることが多い. 必要に応じて情報収集や診査・診断を行い,十分に時間をとってカウンセリングを行うが,前述のとおり目的をもって来院される患者の期待度は当然高く,何とか期待に応えるべく日々奮闘している.歯科医院内外観歯科医院概要臨床経験年数15年.開業後7年経過スタッフの勤務状況歯科医師1名(常勤1名)歯科衛生士5名(常勤3名,非常勤2名)受付・歯科助手2名事務1名1日の平均来院患者数とその内訳1日平均25名治療とメインテナンスの比率は7:3チェア台数4台(半個室3台,個室1台)保険診療と自費診療の割合保険診療5:自費診療5別冊the Quintessence 「YEARBOOK 2018」17

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