YEARBOOK2018気鋭歯科医師が歯を残す・守る
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PART 2【略歴】2000年 日本大学松戸歯学部卒業2000年 同,歯科補綴学第Ⅲ講座2004年 西本歯科医院【所属学会・勉強会】日本自家歯牙移植・外傷歯学研究会,国際外傷歯学会,米国歯内療法学会,米国歯周病学会泉 英之滋賀県開業 西本歯科医院連絡先:〒526-0037 滋賀県長浜市高田町14-29当別冊のテーマは「歯を残す」である.日々の臨床で抜歯にすべきか逡巡する場面の多くは,失活歯が対象であろう.本稿において,本来ならば抜歯かどうかに迷うような症例を提示すべきであるが,筆者はあえて,抜髄かどうかに迷う症例を提示したい.なぜなら,失活歯の予後は非常に悪く,有髄歯に比較し,前歯では1.8倍,臼歯では7.4倍の歯の喪失リスクがあるため1,有髄歯を無髄歯にしないことが,長い人生を考えた際,「歯を残す」ことにつながると考えるからである.抄録術後2年▶▲術前歯髄が残れば歯も残る─露髄した歯髄の何を見るのか?─230別冊the Quintessence 「YEARBOOK 2018」

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