新版 歯科矯正学事典
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191動的治療終了時のデンタルX線写真.4.抜歯部位:上顎左右第一小臼歯2本のみ5.動的治療期間:24か月6.ステージⅠ:15か月(OB,OJの改善に,そしてオーバーコレクションに大半の時間がかかった)7.ステージⅡ:6か月(上顎のみの空隙閉鎖のため予想以上に時間がかかった)8.ステージⅢ:3か月9.保定:プリフィニッシャー(抜歯用を下顎23部を改変)+ホワイトニング差動矯正力 differential force ⇨ディファレンシャルフォース差動成長 differential growth ⇨臓器発育曲線差動抜歯法 di erential time extraction,di erential site extraction 亀田は骨格性下顎前突抜歯症例で,まず下顎の小臼歯の抜歯を行い,オーバージェット・バイトをプラスにしてから,上顎の小臼歯の抜歯を行い,上顎前歯の歯軸をacceptable rangeに仕上げるという時間差抜歯矯正(di erential time extraction)を初めて論文の中で発表した【症例:18歳の女性の骨格性下顎前突:下図は1968年動的治療終了,初診時(18歳9か月,女性,骨格性下顎前突).上顎の小臼歯の抜歯はあえて行わず,まずオーバージェットを出すことにした.オーバージェットを出してから上顎の44の抜歯をした.下顎44の抜歯をまず行いⅢ級ゴムを使用した(1966).第3段階でアップライティングをした.動的治療終了時(治療期間:20か月).18歳9か月.20歳5か月.サトウハツ

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