生涯歯を残せる時代の5つのスキル
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第2章 主訴対応34 15の主訴をチェックこのままチェックリストとして使える! 前述のとおり、筆者は初診患者の主訴の80%程度は、ここで取り上げる15種類の病変等でカバーできると考えています。実際にこのチェックリスト(38~53頁)を用いて、15種類の病変への診断力を身につけることで、主訴対応が的確になります。使用場面病名の絞り込み 初診患者への問診や基本検査を行った後、病名を大まかに絞り込む。15の主訴チェックリストの使い方数十症例経験後の確認用 数十症例を経験すると、頻度の高い疾患に関しては、その診療パターンが身についているであろう。その段階で自分が行っている診療の流れを再点検し、ステップごとに漏れや誤認がないか確認することが大切である。確認ガイドとして利用することをお薦めする。チェックリストに掲載されていない疾患に直面したとき 多くの初診患者の主訴疾患はここでカバーしているが、低頻度な疾患、いくつかの疾患が併発した複合病変は含まれていない。それに対処するためには、基本事例での診療フローを身につけたうえで、先輩歯科医師の指導や文献等からさらに学び、応用できるようにしよう。類似疾患の鑑別 診査後、自分のよく遭遇する疾患に似ているという理由だけで病名を確定するのは危険である。滅多に遭遇しない頻度の低い疾患もリストアップするべきだ。その疾患との鑑別診断を行ったうえで、やはり「よくある疾患であった」と病名を確定するステップが必要である。チェックリストは鑑別診断のガイドとして、そのまま利用できるように類似疾患を掲載している。3

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