歯科衛生士の力でここまでできる 非外科的歯周治療
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図4-40図4-41図4-43図4-44図4-42歯周疾患 vs インプラント周囲疾患:主な相違点275marisa roncati 歯科衛生士の力でここまでできる 非外科的歯周治療では3mm以下のプロービングデプスが好ましいと考えられる。図4-40~45は、出血はないが3mm以上のプロービングデプスが存在し、かつ著しく「大きな」補綴物があることも重なって、患者自身のホームケアだけでなく通常の医院側での予防処置も難しく、臨床的な安定性を維持することが困難である。 臨床医は、クロルヘキシジンジェルとともに歯間ブラシとタフトブラシを使用するように患者に指導すべきである。クロルヘキシジンジェルは、少なくとも週に1~2回は使用する必要がある。歯肉縁下におけるプロフェッショナルケアでは、常に手用器具(チタンキュレット、図4-42参照)だけでなく、チタン製インプラントのために適切なチップを備えた機械的器具も用いる(図4-41参照)。ダイオードレーザーを使用する場合、光ファイバー部の光活性化作用を避けるために細心の注意を払う必要がある。図4-43の写真に示すように、この危険性は非常に多く認められる。クロルヘキシジンジェルを用いる場合には、レーザー機器の使用前にインプラント表面に多量に塗布しておくことが推奨される。クロルヘキシジンジェルや3%(または1:10で希釈した)過酸化水素水による洗浄は、鈍針とディスポーザブルシリンジ

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