インプラント術中アシスト ベーシックテクニック
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術者の器具の動き粘膜骨膜弁の起始点の剥離1切開が終了した後は、骨面を露出させるために粘膜骨膜弁を骨面から外していきます。シールをめくるときには角からスタートすると思いますが、そのスタートポイントが起始点です。 通常、粘膜骨膜剥離部の起始点(初めに剥がす部分)は、術部近心の隣在歯の頬側歯間乳頭部になります。先の尖った粘膜骨膜剥離子を隣在歯の根面に沿わせて歯肉溝内に挿入し、粘膜骨膜剥離子の先端を骨面にしっかりと当てます。その後、粘膜骨膜剥離子を外側に翻転(回転)して起始点の骨面を露出させます。術者がよく使う器具とその特徴剥離子の動きをCHECK!挿入部は近心隣在歯の頬側歯間乳頭部平面を根面に沿わせ、骨面に触れるまで挿入する骨面が露出する剥離子を翻転遠心遠心近心近心写真の部位はココ!粘膜骨膜剥離子尖った刃先とスプーン状の刃先のセットになったものが一般的。刃物なので、刃先が傷つかないように管理する。 〈ペリオスチール ブーザー・Hu-Friedy社〉スプーン状の刃先粘膜骨膜弁の歯槽頂部の剥離に用いる。尖った刃先起始点の剥離に用いる。36

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