成功例・失敗例で学ぶ 企画性のある口腔内写真撮影口座
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Lesson 1 口腔内写真の規格性とは規格性のある写真からは得られる情報量が多い■右側方面観(ミラー使用)での例(図9)実像の写り込み下からあおったアングル9aピントのズレ指の写り込み9bここがBAD!図9aはミラーと歯列の角度が悪いため,側方歯列を前方から撮影している.また大臼歯部にピントが合っておらず,ミラーを持つ指も写り込んでいる.図9bは実像の一部が写り込み,画面構成が悪いために最後臼歯が写っていない.また,下からあおったアングルになっているが,それだけでも写真から必要な情報が失われているといえる.ここがGOOD!図9cは画面構成よく被写体が位置づけられ,広い範囲でピントが合っている.写真に規格性がないと,一枚の写真から得られる情報量が少なくなり,写真の価値が減じてしまいます画面構成がよい広範囲にピントが合っている9c込んでしまっている.図9bは実像(被写体である実際の歯と歯肉)の一部が写り込み,画面構成が悪いために最後臼歯が写っておらず,下からあおったアングルになっている.つまり,これらの写真は一枚のなかに含まれている情報量が少ないわけで,なるべく図9cのように写真のなかに画面構成よく被写体ほぼ同じため,両者を比較することが容易である. 図9は同一患者の右側方面観(ミラー使用)であるが,図9aではミラーと歯列の角度が悪いため,側方歯列を前方から撮影してしまっている.また,大臼歯部にピントが合っていないため,臼歯の咬合状態がわかりにくい.さらに,ミラーを持つ指が写り17

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