成功例・失敗例で学ぶ 企画性のある口腔内写真撮影口座
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成功例・失敗例で学ぶ 規格性のある口腔内写真撮影講座a図3a,b 下顎前歯部舌側面観は患者の右側で撮影する.フックタイプの口角鈎を下顎の左右犬歯付近にかけ,唾液の処理後にミラーを口腔内に挿入し,ミラー後縁を下顎大臼歯面に当てて固定しながら歯列との角度を大きくとり,撮影する.このとき,舌が前歯の舌面や歯肉を隠していなければ,無理に舌を持ち上げて撮影しなくてもよい.■STEP1:下顎前歯部舌側面観の撮影ポジショニング■STEP2:口腔内の唾液を排除■STEP3:側切歯もしくは犬歯付近にピントを合わせて撮影1~3図4 ミラーを口腔内に入れる前に,エアーで歯面等の水分を飛ばし,サクションや排唾管で唾液を吸引しておく.図5 ピントは側切歯もしくは犬歯付近で合わせる.54bフックタイプの口角鈎を左右の下顎犬歯付近にかけ,ミラー後縁を下顎大臼歯面に当てて固定しながら,歯列との角度を大きくとる.前歯部舌側面観は患者の右側で撮影する下顎前歯部舌側面観する.また,正中が写真の中央にあること,実際の被写体である歯やミラーの縁が写り込んでいないこと,口蓋側面・舌側面が正面から撮影されていること,下顎であれば舌が舌面を隠していないこと,広範囲にピントが合っていること,唾液の処理がなされていることなども大切なポイントである(図6).112

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