ザ・クリニカルクエスチョン
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構造化抄録2(Positive)CQ.10リッジプリザベーションをやる意味はあるのか?タイトル(日本語)生体吸収性膜を用いた抜歯窩における歯槽骨の保存タイトル(英語)Preservation of alveolar bone in extraction sockets using bioabsorbable membranes.著者名Lekovic V, Camargo PM, Klokkevold PR, Weinlaender M, Kenney EB, Dimitrijevic B, Nedic M.雑誌名,巻:頁J Periodontol 1998; 69(9): 1044-1049.1.書誌情報目的通常の骨再生の原理に基づく外科的技術を用いた抜歯後に、歯槽堤を保護するためのグリコリドとラクチドポリマーからなる生体吸収性膜の臨床的有効性を評価すること研究デザイン記述研究研究施設University of Belgrade, School of Dentistry, Faculty of Stomatology, Yugoslavia.対象2部位、前歯または小臼歯の抜歯を必要とする16名の患者介入頬側および舌側の全層フラップおよび抜歯後、実験部位はグリコリドとラクチドポリマーからなる生体吸収性メンブレンで覆われ、対照部位はそのままで、6ヵ月後再手術。主要評価項目とそれに用いた統計学的手法主要評価項目:骨の垂直的および水平的損失量結果実験部位において、歯槽骨の高さの損失が有意に少ない。内部ソケットの骨充填はより少なく、歯槽骨隆起の水平吸収がさらに少なかった。結論グリコリドおよびラクチドポリマーからなるメンブレンを有する抜歯窩の処理が、抜歯窩内の歯槽骨を保護し、歯槽堤欠陥を予防するのに有益であることを示唆している。2.構造化抄録リッジプリザベーションにおける論文のほとんどは骨補填材料を填入するタイプですが、本論文は骨補填材料を使用せずに、遮断膜のみでリッジプリザベーションを行っている珍しいものです。結果は骨の陥没に対して有利であるとしています。このようにリッジプリザベーションはさまざまなスタイルがあり、術者の選択の幅は広い術式です。Abstractor Comments63

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