ザ・クリニカルクエスチョン
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インプラントロジスト248名に訊きました―このケースではどのような方法を用いますか?―5-1即時荷重を臨床に取り入れていますか?5-2即時荷重を行っている先生に聞きます。即時荷重は本当に臨床に有効と考えますか?(5-1でYesと回答した58名の回答) 即時荷重を行なっている回答者の割合は23.4%で、この手法が一定の支持を得ていることがわかります。即時荷重による機能、審美の早期回復はpatient centered treatmentの概念と結びつくものであり、肯定的に捉えられます。 回答者をインプラント学会専門医に絞り込んだ場合、即時荷重実践者の割合がさほど変わらないのに対して、回答者を年間埋入本数51本以上に限ると43.8%に上昇しました。したがってこの手法は、インプラント治療を頻繁に行う熟達した歯科医に好まれる傾向があると類推されます。 即時荷重実践者の約85%(49/58名)が同方法の有効性を認めている一方で、その半分強(35/58名)が脱落や周囲組織の合併症を経験しており、この手法のテクニックセンシティブな面は否めません。即時荷重法適用に際して埋入トルク値が基準として多く用いられているが、このような適応基準も含めて同法を安全確実に行うためのプロトコルの整備が必要でしょう。アンケート5即時荷重についてNo Answer5.2%No71.4%Yes23.4%No Answer12.1%No3.4%Yes84.5%「日本口腔インプラント学会専門医」と回答した103名における5-1の回答「年間のインプラント埋入本数51本以上」と回答した89名における5-1の回答No72.8%Yes27.2%No Answer2.2%No53.9%Yes43.8%荷重時期はいつでしょうか?回答者1/4が「今」です!138

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