ザ・クリニカルクエスチョン
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インプラントロジスト248名に訊きました―このケースではどのような方法を用いますか?―9-1インプラント周囲疾患の診査・診断のため、インプラント周囲のプロービングを行っていますか?9-2プロービングによって軟組織の退縮が生じたことがありますか? インプラント周囲のプロービングは、公社)日本口腔インプラント学会および特非)日本歯周病学会共同ポジションペーパーにも示されているように、重要な診査項目のひとつとされています。そのため多くの臨床医がプロービングを行っていますが、9-1より、回答者のうち27.4%の臨床医は行っていないということが明らかとなりました。さらに内訳をみると、専門医以外の約75%が行っているのに対し、専門医は66.0%と低い割合です。経験値の浅い回答者ほどより慎重な診査をしている、あるいは専門医はプロービングによる為害性をより重視する傾向にあると推察されます。 9-4から見られるプラスチック製プローブ使用の有無に関しても、専門医は約半数の46.6%が使用するのに対し、専門医以外では63%と高い使用割合です。プラスチック製プローブに為害性があるわけではありませんが、使用を推奨するエビデンスが存在せず、専門医がより汎用性を重視するのに対し、それ以外の歯科医師はより慎重である傾向が示されました。アンケート9プロービングについて「日本口腔インプラント学会専門医」と回答した103名における9-1の回答「年間のインプラント埋入本数51本以上」と回答した89名における9-1の回答No Answer2.4%No27.4%Yes70.2%No Answer1.9%No32.0%Yes66.0%No Answer2.2%No33.7%Yes64.0%無回答 0.4%No Answer17.7%No77.4%Yes4.4%メインテナンスの“真価”が問われるPDの“深化”146

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