新版 臨床咬合補綴治療
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第2章 咬合補綴治療の分類と治療の流れ29Chapter 1Chapter 2Chapter 1Chapter 1Chapter 1 すべての症例が厳密に分類できるとは限らない。しかし、判断基準を持つことで、症例を常に診断し判定する習慣から分類する能力を身につけることが重要と考えている。 類似して見える症例でも、病態は異なることが多い。一見同じような状態に見えても、実は病態は大きく異なっていることもある。それを見極めるためには的確な診査が必要である。それに基づき診断・治療計画の立案を行い、治療のゴールを想定したうえで治療を進める。 図2-2-1に示す8ペアの症例は、それぞれ一見すると類似した症例に見えることだろう。それぞれのゴールの違いについて、考えてみたい。2.症例を分類し分析する習慣をもつ図2-2-1a 類似した症例のゴールの違いを、どれだけ把握することができるか?(次ページに続く)主訴は症例1・2とも1の治療。主訴の歯の治療だけでよいだろうか?咬合治療は必要だろうか? 症例1 class Ⅱ初診時症例1は32ページ参照症例2は33ページ参照症例2 class Ⅲ初診時症例3・4ともに前歯がフレアーアウトしている。前歯のフレアーアウトの原因は何だろうか?原因は同じであろうか?症例3は36ページ参照症例4は38ページ参照症例3 class Ⅲ初診時症例4 class Ⅲ(難)初診時

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