新版 臨床咬合補綴治療
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第15章咬合治療の臨床的観点から閉塞性睡眠時無呼吸症候群を考察 成人の閉塞性睡眠時無呼症候群(OSAS)は、社会生活に対する影響だけでなく、生命予後に関する身体への影響がある疾患である。一般臨床家にとって「OSASは専門医に任せる分野」という固着観念があるのではないだろうか。しかし、咽頭に隣接する歯科として、軟組織の問題、下顎の位置、咬合とのかかわり、欧米人とアジア系の人の骨格の違い、加えて現代の食文化での顎骨格的問題などを考慮すると、OSASはわれわれの臨床でも決して「縁遠い分野」ではないのである。

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