新版 臨床咬合補綴治療
6/6

第15章 咬合治療の臨床的観点から閉塞性睡眠時無呼吸症候群を考察289Chapter 5Chapter 1Chapter 1Chapter 1Chapter 1Chapter 15 症例を通して紹介してみる。 AHI判定基準を(図15-5-4a) ODI(酸素飽和度SPO2低下指数)の判定基準を(図15-5-4b)に示す。mandibleair waymandibleair way図15-5-2g 保険対応のOA。保険適応は上下一体型である。最前方位の60%での上下顎歯状態である。検証後に下顎の位置を再調整できるよう、はじめは何カ所かで上下を留める程度にしている。図15-5-2h、i オトガイ舌骨筋やオトガイ舌筋の起始はオトガイ棘なので、下顎骨を前方位にする(h)ことで気道を圧迫する舌(i)を牽引し、気道が開くメカニズムがOAである。図15-5-2j 前歯にジグを咬んだこのポジションは、OAのポジションに近い状態である。左右の筋の動きに違いがないか観察する。OA装着により顎関節に痛みを生じる可能性があるからである。この画像では、左右の顆頭の移動量が異なり、筋の動きが不均衡な可能性がある。OAのポジションは筋のリラックスを図った後に決める。初診の患者であれば歯周病の程度も見る。図15-5-3a、b OAの効果測定の一例図15-5-3a、b ICPのセファロで見られる気道(a)と比べ、OA装着時(b)のほうが、気道が拡大している。しかし、舌が咽頭部に沈下する仰臥位ではなく立位で撮影されてしまうという欠点はある(本イラストは参考文献8より引用・改変)。ghijab

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る