日本歯科医学界が選出 医科歯科連携に役立つキーワード200
1/6

器具関連参考資料梅崎俊郎(監修).気管カニューレの種類とその使い分け 第8版.東京:株式会社高研,2014. 先天性(小下顎症や喉頭軟化症など)もしくは後天性(上気道部の腫瘍、重度意識障害など)の疾患により挿管管理を必要とされる状態のうち、その期間が長期におよぶ場合には気管切開が施される。その切開部より挿入されるチューブが気管カニューレである。 基本的な構造は前頸部の皮膚から気管までの気道を確保する「パイプ」に頸部に固定するための「フレーム」からなっているが、患者の状態に応じて口腔の分泌物の気道への侵入を予防する「カフ」が付いているものや、チューブの閉塞防止のために二重構造になっているもの、発声可能となっているカニューレもある。気管カニューレtracheal cannula一般的なカフ付きカニューレと挿入中の断面図(写真提供:株式会社高研 Ⓒ2018 KOKEN CO.,LTD.)。カフがあることにより誤嚥物をカフ上にとどめ、吸引孔から除去することが可能となっている。27

元のページ  ../index.html#1

このブックを見る