PRD YEARBOOK 2018
2/8

別冊the Quintessence PRD YEARBOOK 2018   掲載論文 Highlight【全文翻訳】図3 症例1の外科術式、頬側面観。(a)軟組織形成外科手術で多数歯の歯肉退縮を治療するためにデザインされたCAFと同様の方法で、欠損部近傍の歯間部スペース縁下では部分外科的乳頭組織を残して頬側フラップの挙上を行い、口蓋側骨縁上の軟組織は完全に翻転するため全層弁の挙上を行った。(b)軟組織が可動性を持った後、骨縁上の軟組織は頬側の歯肉弁とともに、ゆっくりと全層弁で挙上した。織が損傷しないように最大限の注意を払った。骨縁上の軟組織が完全に挙上されたら(図3)、フラップを歯冠側に移動するために部分層弁で挙上が続けられた。歯冠側に移動したフラップの外科的乳頭組織を縫合する、結合組織床を作るために、隣接する解剖学的歯間乳頭組織の頬側部分の上皮を除去した。骨縁下欠損部分を満たす肉芽組織を除去し、露出した歯根表面にルートプレーニングを行った。もっとも深い骨縁下欠損部の深さは5mmであった(図4-a)。スミヤー層を除去するため、歯根表面は24%エチレンジアミン四酢酸ジェルで2分間処理した。手術部位は生理食塩水で洗浄した後、EMDジェルを塗布し、歯根と骨壁に貯留されたままとした。口蓋から採取した遊離歯肉移植片の上皮を除去して作製したCTG16, 17を準備した。骨縁下欠損部の近遠心にある健全な2つの歯間乳頭の間の距離をカバーできる近遠心的長さと、天然歯のセメントた。口蓋部の骨にできる限り到達するために、軟組織の傾斜を大きくした。切開が口蓋部の骨に到達したら、その後は全層弁でフラップを挙上した。口蓋部骨欠損を必要に応じて完全に露出させるため、口蓋部のフラップ挙上を行えるように、欠損部近くの歯間部スペースにある口蓋部乳頭組織の基底部に同様の部分切開を行った。骨縁上の軟組織は水平部分切開を行って口蓋骨から剥離し(図2-a)、コンタクトポイントの下方から、口蓋より頬側面に向かって押し出された(図2-b)。骨縁上の頬側軟組織が可動性を持てば、頬側フラップを挙上できる時期と判断した。軟組織形成外科手術で多数歯の歯肉退縮を治療するためにデザインされたCAFと同様、欠損部近傍の歯間部スペース縁下ではフラップに存在する外科的乳頭組織を残して頬側弁の挙上を行い15、口蓋側は骨縁上の軟組織を完全な翻転のために全層弁の挙上を行った。フラップ挙上中に骨縁上の軟組図2 症例1の外科的術式。(a)骨縁上の軟組織は、水平部分切開により口蓋骨から剥離した。(b)骨縁上の軟組織はコンタクトポイントの下方より、口蓋から頬側面に向かって押し出した。aabb18

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る