QDT別冊 デジタル対応で学ぶ! シェードテイキング超入門
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115第1章 5StepでできるシェードテイキングにAシェードが多いということがあげられます。また、つねに同じシェードタブを写真に入れることで、そのカメラの写りがたとえば赤にシフトしているのか、黄色にシフトしているのかを把握することができます。同じシェードタブであっても、カメラが違うとまったく違ってみえるため(図3-1-6、3-1-7)、カメラの特性を判断することができます。そしてその後、Aシェードのシェードタブに対して、最終補綴物のベースシェードの参考にする部位や歯牙がどのようなシェードなのかを判断し、使用陶材のシェードが決定されていきます。Aシェード4本だけを並べるという選択 以前の筆者は、自分自身で症例ごとにシェードを選択してシェードタブを並べていました。しかし、久保哲郎氏(歯科技工士・oral design OSAKA)に技工を依頼するようになってからは、久保氏から「BシェードやCシェードを並べるより、Aシェードだけのほうが良い」という意見をいただき、並べるシェードタブをつねに一定にするようになりました。すなわち、どの症例でもA1、A2、A3、そしてA3.5の4シェードのみを並べています。 その理由としてはまず、日本人の歯牙のシェード2.Stepその② シェードタブを選ぶ執筆:青島徹児カメラによって写りは変わる……だからこそシェードタブはつねに一定!図3-1-7 現在のカメラ(D800E、ニコン)でのシェード写真。同じシェードタブでも写りはこれだけ違います。図3-1-6 以前のカメラ(アイスペシャルⅡ、松風)でのシェード写真。

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