3Dイラストで見るペリオドンタルプラスティックサージェリー インプラント・ポンティック編
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1314章1 インプラント周囲組織に配慮した前歯部補綴装置設計407図4-1-1g補綴装置を外し、プラットフォームからの垂直的な距離を確認する。特に隣接の歯肉縁下プロファイルは、X線写真などの情報をもとに隣接骨の形状や高さを把握しながら完成させなければならない。またこのとき、隣在歯が天然歯・インプラント・ポンティックいずれであるかによってもプロファイルデザインは異なってくる。09図4-1-1i10図4-1-1j隣接面プロファイルの完成。歯間乳頭の形成には、乳頭下に基礎となる近遠心・唇舌的な組織の厚みが不可欠となるため、プラットフォーム側のプロファイルはややストレート気味に立ち上げる。 ポイント特に唇側部のプロファイルデザインには、周囲軟組織の厚みに配慮することが重要で、いかに厚みを維持しながら理想的な臨床歯冠形態を回復するかがポイントとなる。 ポイント隣接歯間乳頭部においては隣在歯が天然歯の場合は1.5mm、インプラントの場合は2mmを目安に下方に形成するが、常に隣接骨の高さを把握しながらアプローチを行う。08図4-1-1h隣接面からの考察として、設定した歯肉縁部からプラットフォームまでの垂直・水平的な距離を確認する。あらかじめ歯肉縁下のプロファイルを決定したところで、ガム模型内縁部のスカルプティングを行う。目安としては、最終設定された歯肉縁より内側下方に向かって約1.5mmほど形成を行う。

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