歯周外科ベーシックテクニック もっと上達したい人のためのポイント解説
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減張切開を用いた骨誘導再生法(GBR)症例でポイントを確認56歳女性.上顎左側臼歯部の咬合痛を訴え来院した.5根尖の透過像は,4の抜歯窩まで及んでいる.脆弱な56を保存するため,47にインプラント治療を計画した.4の頬側歯肉は陥没しており,広範囲の骨吸収が予想された.CT撮影を行うと,4に垂直的,水平的な骨吸収を認めたため,GBRを実施することとした.3333333333333322欠損部の歯肉は陥没している縦切開縦切開縦切開歯肉溝内切開歯槽頂切開.#12で端まで確実に切る3唇側は審美ゾーンのため縦切開を避け,近心まで歯肉溝内切開を行う.縦切開は血液供給で不利となるものの, 炎症性肉芽組織の取り残しはGBR失敗の原因となる.そのため,術野の確保や骨欠損状態の把握,器具の到達性を優先し,3口蓋側,5頬側および口蓋側に縦切開を設定する.切開線の設定1術前98

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