歯周外科ベーシックテクニック もっと上達したい人のためのポイント解説
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歯肉弁の上端を骨頂に位置づけるようにし,生食ガーゼで1分ほど圧迫する.その後,歯肉弁を歯冠方向へ引き上げないよう注意しながら,8の字縫合を行う.縫合後は生食ガーゼで2〜3分ほど圧迫し,止血が確認できたら歯周パックを行う.縫合4術後6か月の状態.生物学的幅径と歯冠長の獲得,角化歯肉の温存がほぼ実現できた.補綴装置装着時のデンタルエックス線写真からも,メタルコアや補綴装置の適合状態などに問題は認めない.歯周外科治療を行わなければ抜歯もあり得た症例だが,歯の保存ができ患者にも大変喜ばれている.補綴装置装着時術後8の字縫合単純縫合単純縫合8の字縫合129臨床的歯冠長延長術⑵|歯肉弁根尖側移動術による歯冠長延長のポイント

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