やさしいインプラント治療 初めての1本埋入をガイドします!
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全層部分層弁剥離術(減張切開);Full & Partial Thickness Flap 骨膜を残し歯肉歯槽粘膜境を越えた切開。歯冠部は全層弁剥離術で歯根部は部分層弁で剥離する術式。歯肉歯槽粘膜境(以下MGJ)を越えるコンビネーションの切開法で減張切開ともいう(図4-17、18)。図4-17 減張切開は、MGJを越えて1本の切開線を深めに鋭角に入れる。歯肉弁が歯冠部を完全に覆う程度の切開が目安である。図4-18 歯肉弁上皮が歯冠部にまで及ぶことを目安とする。テンションフリーで歯冠部が十分に隠れる程度に切開し、Raw to Rawで縫合する。この時にメスを裏返しして減張切開すると、出血も少なく剥離できる。abcba 斜めに切開線を入れることのデメリットは、縫合の難しさと予後に影響することである。直角に切開線を入れ、上皮と上皮をバットジョイントでピッタリと合わせることが基本である。切開線は一気にライニングで軽く入れ、ディープニングで骨膜まで達する切開とする。切開線は前後せずに一気に&切開面の角度は直角に!804 やさしいインプラントの外科基本手技

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